후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
この婚舎の名称は三韓の古い記録にもあるが、日本に行われていたものは前の長崎茂木浦などの例のごとく、聟の家に従属せしめたものはあまり多くない。それ以外の様式には、村共同の婚舎というべきものがあった。若い二人は家に入って主婦主人の地位を相続するまでの間、夜分は茲に来て宿したのである。それよりも今一段古い形かと思うものには、婚舎が嫁の家に附属しているのがある。是も現在まだ備中西部の島々、伊予の上七島を始め、多くの土地に行われている。すなわち嫁が聟の家に入って完全なる主婦になるまで、半分は聟が嫁の家の家族になっているものである。半分というと妙に聞えるが、昼中は自分の家の田畑や網代で働き、休息の時間のみを嫁の家に送るのである。むろん二人の関係は双方の親が公認し、嫁方には聟の食器、聟の夜具などを用意するというのもある。
是が中世以前の京都上流の間にも行われた婚姻方式であったことは、『源氏物語』その他の文学に明らかに現われているだけでなく、歴世の公家の日記にもよく見えている。婚姻と同時に嫁女が夫の家に引取られることを、珍しい風儀だ近頃始まったことだと、記した日記は鎌倉時代にも見いだされる。