후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
十四
私を案内してくれた老村長は曰く「あれは未来の夫に贈る帯を織っているのです。あれをもらうのが私たちも嬉しかったものです」と謂った。この村長さんは今七十幾つになって丈夫でおられる。是などは単に一本の帯を織るというだけでなく、その中には中世京都の貴婦人淑女たちが、かつて優雅なる三十一文字によって、表現していたような情熱と感覚とを、織り込もうとしていたものと思われるのである。
十四
働く日の多かった以前の女たちは、晴着はただ紺や花色の無地にしても、その労働服だけは夙くから派手なものを好んでいた。五月田植の日の支度などは、近世は白い菅笠に紅い襷をかけ、桔梗染めの手拭などを被り、着物は紺絣の単衣を着ていたが、その一つ前には布に白糸の刺繍などをしたようである。肩裾と称して、芝居で見る熨斗目の着物などとは反対に、わざわざ肩と裾の部分を縫取りして丈夫にしたのである。その風が遠い田舎にはまだ伝わっていて、秋田地方ではこれをチヂミサシ、津軽は一般にこれをコギンと謂っている。コギンは小衣、すなわち労働の時に着る短い衣服のことであって、土地によってはまたコギノともコイノとも謂い、中央部はもとより九州地方までも共通した地方語である。