후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
ただしこの話の輪廓は古い形で、鼠に蕎麦餅を御馳走した御礼に、招かれて鼠の国へ行くというのと、穴へ握飯を落したのを追掛けて入ると、中には地蔵様がいてわしが御馳走になった。そのかわりに御礼をすると謂って鬼の博奕の金をさらえさせる話とがある。前者を鼠の浄土というから、我々は後の方を地蔵浄土、その序に団子の転がって行く話を、団子浄土と呼ぶことにしている。鼠浄土の方は「猫さえいなけりゃ云々」の餅搗歌などがあるために、子どもにはわかりやすくまたもてはやされているが、古くあったかと思う動物報恩譚から見ると、かなり著しい誇張があり笑話化がある。地蔵浄土も東北と九州とに伝わるものは、地下仙郷譚のなつかしい原型がやや窺われるが、他の多くの例はみな法外な改造を受けている。しかるにもかかわらず、半分以上はまだ蕎麦餅とか握飯とかで、団子がその以後になってようやくころころと転がり出したものであることは確かである。つまりこの食物の名前と形とが、一つの新しい興味であった時代の、産物であっただけは疑いがないので、しかもその二つの説話のできたのがいつと言えないかぎりは、何だか鴉の黒雲みたような証拠物だが、此方は実はあらまし見当がつくのである。