후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
五
原料にはよらなかったのである。秋田県河辺郡のネリガユは、粃米の粉であってこれを午食用に供し、三重県南海岸のネリゲはまた蕎麦粉であった。この地方に行わるる茶揉み唄に、
志摩のあねらは何食て肥える
蕎麦のねりげに塩辛添へて
うまい/\といふて肥える
と歌ったのは、もとより貧しい人々の自嘲の笑い歌であったろうが、かつてはまたそんな食物をもって米の消費を節約する必要もあったことを意味する。そうして是が忙しい労働の日においても、なお企て得られたのは製粉法の進歩であり、同時に我々の祖先の才覚のすぐれた点でもある。尤もこれらの材料の中には、凶年その他の極度の欠乏の中で、始めて実験したものが多かったろうが、製作が簡便でなかった間は、平日にこれを利用することはできなかった。蕨の根餅や葛の粉の類は、今でも飢饉の際にはこしらえて食うだけで、かつて一般の常食の資料には編入せられたことがなく、かえって各地の名物として改良せられている。つまり手数の掛ると掛らぬとが、二通りの食事の主たる差異であったからである。
五
いわゆる麺類はこの意味において、今なお村落では晴の日の食物である。是が三度の食事よりも、さらに自由に得られるということは、都市においてもそう古くからの現象でなく、しかも一たびその風習が起こると、たちまちにして大いなる町の魅力となっ