후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
と、即座に、援軍に馳せつけて、賊の追撃を、山路で中断した。そしてさんざんにこれを悩ましたり、また、奇策をめぐらして、張角大方師の本軍まで攪乱した上、勢いを挽回した官軍と合体して、五十里あまりも賊軍を追って引揚げた。
広宗から敗走してきた官軍の大将は、董卓という将軍だった。
からくも、総敗北を盛返して、ほっと一息つくと、将軍は、幕僚にたずねた。
「いったい、かの山嶮で、不意にわが軍へ加勢し、賊の後方を攪乱した軍隊は、いずれ味方には相違あるまいが、どこの部隊に属する将士か」
「さあ。どこの隊でしょう」
「汝らも知らんのか」
「誰もわきまえぬようです」
「しからば、その部将に会って、自身訊ねてみよう。これへ呼んでこい」
幕僚は、直ちに、玄徳たちへ董卓の意をつたえた。
玄徳は、左将関羽、右将張飛を従えて、董卓の面前へ進んだ。
董卓は、椅子を与える前に、三名の姓名をたずねて、
「洛陽の王軍に、卿らのごとき勇将があることは、まだ寡聞にして聞かなかったが、いったい諸君は、なんという官職に就かれておるのか」と、身分を糺した。
玄徳は、無爵無官の身をむしろ誇るように、自分らは、正規の官軍ではなく、天下万民のために、大志を奮い起して立った一地方の義軍であると答えた。