일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

と、独りごとにいっていた。

けれど、曹操は、もう自分の考えを、何進に直言はしなかった。その点、袁紹の如く真っ正直な熱弁家でもないし、何進のような小胆者とも違う彼であった。

彼は今、天下に多い野望家とつぶやいたが、彼自身もその一人ではなかろうか。白皙秀眉、丹唇をむすんで、唯々として何進の警固についてはいるが、どうもその輦の中にある上官よりも典軍の一将校たる彼のほうが、もっと底の深い、もっと肚も黒い、そしてもっと器も大きな曲者ではなかろうかと見られた。

×     ×     ×

ここに、西涼(甘粛省・蘭州)の地にある董卓は、前に黄巾賊の討伐の際、その司令官ぶりは至って香しくなく、乱後、朝廷から罪を問われるところだったが、内官の十常侍一派をたくみに買収したので、不問に終ったのみか、かえって顕官の地位を占めて、今では西涼の刺史、兵二十万の軍力をさえ擁していた。

その董卓の手へ、

「洛陽からです」

と或る日、一片の檄が、密使の手から届けられた。

四

洛陽にある何進は、先ごろ来、檄を諸州の英雄に飛ばして、

天下の府、枢廟の弊や今きわまる。よろしく公明の旌旗を林集し、正大の雲会を遂げ、もって、昭々日月の下に万代の革政を諸公と共に正さん。