일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

かかる所へ、曹操は一万余の手勢をひいて、ひたむきに殺到した。

またたく間に、陽城を突破し逃げる敵を追って、山谷へ入った。

不案内な山道へ誘いこまれたのである。しかもなお、曹操は、

「この分なら、董卓や帝の車駕に追いつくのも、手間ひまはかからぬぞ、殿軍の木ッ端どもを蹴ちらして追えや追えや」と、いよいよ意気を昂げていたのであった。

なんぞ知らん。

鹿を追うこと急にして、彼ほどな男も、足もとに気づかなかった。

突如として。

四方の谷間や断崖から、鬨の声が起ったのだ。

「伏せ勢?」

気のついた時は、すでに曹操ばかりでなく、彼の一万余兵は、まったく袋の中の鼠になっていた。

道を求めんと、雪崩れ打てば、断崖の上から大石が落ちてきて道を埋め、渓流を渡って、避けんとすれば、彼方の沢や森林から雨のごとく矢が飛んできた。

曹操の軍は、ここに大敗を遂げた。殲滅的に打ちのめされた。

「あれも斃れたか。おお、あれも死んだか」

曹操は、自分の目の前で、死を急いでゆく幕下の者を見ながら、なお戦っていた。

時分はよしと思ったか、呂布は谷ふところの一方から、悠々、馬を乗り出して、彼へ呼びかけた。