일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

おそらく張温のほかに、それがしの料理をわずらわすようなお方はこの中にはおらんでしょう。――おらない筈と信じる」

彼が、結ぶと、董卓もまた、その肥満した体躯を、ゆらりと上げて云った。

「張温を誅したのは、ゆえなきことではない。彼は、予に叛いて、南陽の袁術と、ひそかに通謀したからだ。天罰といおうか、袁術の使いが密書を持って、過って呂布の家へそれを届けてきたのじゃ。――で彼の三族も、今し方、残らず刑に処し終った。汝ら朝臣も、このよい実例を、しかと見ておくがよい」

宴は、早めに終った。

さすが長夜の宴もなお足らないとする百官も、この日は皆、匆々に立ち戻り、一人として、酔った顔も見えなかった。

中でも司徒王允は、わが家へ帰る車のうちでも、董卓の悪行や、朝廟の紊れを、つくづく思い沁めて、

「ああ。……ああ」

歎息ばかり洩らしていた。

館に帰っても、憤念のつかえと、不快な懊悩は去らなかった。

折ふし、宵月が出たので、彼は気をあらためようと、杖をひいて、後園を歩いてみたが、なお、胸のつかえがとれないので、茶の花の乱れ咲いている池畔へかがみこんで、きょうの酒をみな吐いてしまった。