후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
どんな容体だの」と、かえって病人から慰められた。
「大したことではありません。すこしこの春に、大酒が過ぎたあんばいです」
呂布は、淋しく笑った。
そしてふと、傍らにある貂蝉のほうを眼の隅から見やると、この半月の余は、董卓の枕元について帯も裳も解かず、誠心から看護して、すこし面やつれさえして見える容子なので――呂布はたちまち、むらむらと嫉妬の火に全身の血を燃やされて、
(初めは、心にもなくゆるした者へも、女はいつか、月日と共に、身も心も、その男に囚われてしまうものか)と、遣るかたなく、煩悶しだした。
董卓は、咳入った。
その間に、呂布は、顔いろをさとられまいと、牀の裾へ退いた。――そして董卓の背をなでている貂蝉の真白な手を、物に憑かれた人間のように見つめていた。
すると、貂蝉は、董卓の耳へ、顔をすりよせて、
「すこし静かに、おやすみ遊ばしては……」
とささやいて、衾をおおい、自分の胸をも、上からかぶせるようにした。
呂布の眼は、焔になっていた。その全身は、石の如く、去るのを忘れていた。貂蝉は、病人の視線を隠すと、その姿を振向いて、片手で袖を持って、眼を拭った。