일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면

아오조라 문고

紛れもない田氏の筆蹟である。

初更の星、燦々の頃

城上に銅鑼鳴るあらん

機、逸し給うなかれ、即ち前進。

衆民、貴軍の蹄戛を待つや久し

鉄扉、直ちに内より開かれ

全城を挙げて閣下に献ぜん

「よしっ。機は熟した」

曹操は、密書の示す策によって、すぐ総攻撃の配置にかかった。

夏侯惇と曹仁の二隊は、城下の門に停めておいて、先鋒には夏侯淵、李典、楽進と押しすすめ、中軍に典韋らの四将をもって囲み、自身はその真ん中に大将旗を立てて指揮に当り、重厚な陣形を作って徐々と内城の大手へ迫った。

しかし李典は、城内の空気に、なにか変な静寂を感じたので、

「一応、われわれが、城門へぶつかって、小当りに探ってみますから、御大将には、暫時、進軍をお待ちください」と、忠言してみた。

曹操は気に入らない顔をして、

「兵機というものは機をはずしては、一瞬勝ち目を失うものだ。田氏の合図に手違いをさせたら、全線が狂ってしまう」

といって肯き入れないのみか、なお逸って自身、真っ先に馬を進めだした。

月はまだ昇らないが満天の星は宵ながら繚乱と燦めいていた。たッたッたッたッ――と曹操に馳けつづく軍馬の蹄が城門に近づいたかと思うと、西門あたりに当って、陰々と法螺貝の音が尾をひいて長く鳴った。