후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(一)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 309,839자 · 622화면
例によって、李司馬は、豪奢な食卓に、美姫をはべらせて、彼をもてなした。
郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)はつい帯紐解いて、泥酔して家に帰った。
だが、帰る途中で、彼はすこし酔がさめかけた。――というのは生酔本性にたがわずで、なにかのはずみにふと、神経を起して、
「まさか、今夜の馳走には、毒は入っていなかったろうな?」
と、いつぞや毒にあたって死んだ犬の断末魔の啼き声を思い出してきたからであった。
「……大丈夫かしら?」
そう神経が手伝いだすと、なんとはなく胸がむかついて来た。急に鳩尾のあたりへそれが衝きあげてくる。
「あ。これはいかん」
彼は、額の汗を指で撫でた。そして車の者に、
「急げ、急げ」と、命じた。
邸へ戻るなり、彼は、あわてて妻を呼び、
「なにか、毒を解す薬はないか」
と、牀へ仰向けに仆れながら云った。
夫人は、理を聞くと、この時とばかり、薬の代りに糞汁をのませて、良人の背をなでていた。さらぬだに、神経を起していた郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)はあわてて異様なものを嚥みくだしたので、とたんに、牀の下へ、腹中のものをみな吐き出してしまった。