후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면
祁山の山は高く、渭水のながれは悠々。
時も秋八月、両軍はこの大天地に展陣した。
河をはさんで、射戦を交え、やがて両々鼓角を鳴らして迫りあうや、魏の門旗をひらいて、司馬懿その人を中心に、諸大将一団となって、水のほとりまで進んでくるのが見えた。
時を同じゅうして、孔明も蜀軍を分けて、四輪車をすすめ、羽扇をにぎって近々とその姿を敵にみせていた。
司馬懿は大音に呼びかけた。
「もと南陽の一耕夫、身のほどを知らず、天渾の数をわきまえず、みだりに師を出して、わが平和の民を苦しむることの何ぞ屡なるや。今にして覚らずんば、汝の腐屍もまた、祁山の鳥獣に饗さるる一朝の好餌でしかないぞ」
「そういうは仲達であるか。かつて魏の書庫に住んでいささか兵書の端をかじった鼠官の輩が、今日、戦冠をいただいてこの陣前に舌長の弁をふるうなど笑止に耐えぬ。――われ先帝より孤を託すの遺詔を畏み、魏と倶に天を戴かず、年来、暖衣を退け、飽食を知らず、夢寐にも兵馬を磨きて熄まざるものは、ただただ反国の逆賊を誅滅し、天下をして漢朝一定の本来のすがたに回さしめんとする希いあるのみ。汝らごとき、一身の栄爵を競い、名利のために戦いを好む者とはおのずからちがうことを知れ。