후리가나로 읽는 일본 고전
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うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
「多田越えの方らしく思われます」
と、答えた。
ちょうど海津城とのあいだに当る。多分は――味方の物見と、敵の斥候との、さぐり撃ちだろうとは思ったが、念のため、大村附近へ出張っている味方の前衛へ、
「変りはないか」
と、問い合せに、兵を走らせ、その返辞を待っていた。
すると、同じような、危惧を抱いて降りて来たものか、妻女山に陣している柿崎和泉と新発田尾張守のふたりが、
「直江殿。それにか」
と、彼方から近づいて来た。
大和守が、うなずくと、ふたりは、憂いをおびた小声で、
「あなたも眠られないのではないか」
と、いった。
そして、なお、
「全軍の部将みな、こよいは恐らく、同じ思いで、安きここちもござるまい。こんな敵地ふかく凸出して、千曲、犀川の二大河を股ぎ、ほとんど孤塁にひとしいこの山に拠って、いったい如何なる戦をなさろうと遊ばすのか、お館のお胸を推し測りかねておる。……まさにここは、兵法でいう死地というものであるまいか」
「お館には、いかが遊ばしておられるか」
「御熟睡に窺われる」
「いっそのこと、一同して、御心中を糺してみてはどうであろう。御意をおそれて、ただ恟々としているはよろしくあるまい」