후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
吉川 英治의 上杉謙信(うえすぎけんしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,102자 · 256화면
そして、
「所詮、山また山を踏み越え、道なきところを、落ちられるだけ落ちてゆくしか方法はない。各※(二の字点、1-2-22)も、駒を捨て、徒歩になられい。この渓流を渡り、彼方の山地へ入ろう」
と、いった。
悲壮な気もちが、自然、一同を無口にさせた。黙々として駒を捨てた。下野は、随員の中の小者へ、十頭の馬をひとまとめにして、附近の林の中へかたく縛りつけておけと命じた。
「どうせ、敵方の馬、どうなろうと、抛って行けばよいでしょう」
先へ気の急ぐ人々はいったが、斎藤下野は、かぶりを振って、
「農家の駄馬ですら、わが厩を知って田からひとりで帰る。まして飼い馴れたこれらの馬は、放せば忽ち元の道へ飛んで帰ろう。さすれば、追手の手引になる」
といった。
しかし、こうした彼の智慮と周到な用意も、それから後は、いかんとも施すに術もなかった。
城外の木戸口を守る者の抜かりから、すでに斎藤下野の一行が、そこを突破したと知った初鹿野伝右衛門の手勢――曲淵庄左衛門の手勢などは――間もなくこの山地へ殺到して、山へ迫って来た。
のみならず、信玄の棒道へ、忽ち、伝騎を飛ばして、先々の砦と聯絡し、やがて夜明けのころには、完全に、斎藤下野の一行を、甘利山の上に封じ込めてしまった。