후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
至ったのである。かつて二十年、三十年前の欧米の士女はカルーソーを知らざるを恥とし、メトロポリタン歌劇場の前売券は、プレミアムが付いて飛んだが、カルーソー亡き後は、もはや聴かざるを恥とするような歌い手は、世界にたった一人もなくなってしまったのである。カルーソーの持てる人気の偉大さは、とにもかくにも驚くべきものであったに相違はない。
多くの過去の歌い手たちのレコードは、時の背後に葬り去られて、一部好事家の骨董趣味を満足させるに過ぎないが、カルーソーのレコードばかりは、死後二十年近い今日までも、電気の再プレス盤として復活し、次の時代の人気歌手たちと堂々その声望を争う有様である。カルーソーのレコードを論ずることは、決して老人の骨董趣味でないことは、ビクターのカタログをあさるまでもなく明らかなことであると思う。
カルーソーは一八七三年ナポリに生れた。若い頃の声は極めて脆弱で、歌の教師から「ガラスの声」と言われたということであるが、そのガラスの声が、後年ガラスを割るほどの強大な声になったということは、興味の深い因縁である。
カルーソーを有名にしたのは、一九〇三年後のことで、その米国訪問と、メトロポリタン出演は、一挙にして歌劇界の王者に押し上げてしまった。