후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
続いてビクター・レコードの吹込みは、カルーソーの声を世界的にし、物好きな米国人たちは、驚喜して喝采を送り、いやが上にも大きい声を、大きい声をと要求して止まなかった。
カルーソーは肥った醜い男で、芝居もあまり上手ではなかったらしい。それがロメオになり、ホセになり、ラダメスになり、ピンカートンになり、あらゆる優美繊弱なる良い男になったのである。歌わないカルーソーを舞台に見るのは、かなりの幻滅であったらしいが、一たび歌い出すと、天鵞絨の声と言われた、柔かい感触と、情緒の豊かな歌が、人間離れのした巨大な声量で、場の隅々まで凜々と響き渡った。英雄崇拝の好きなアメリカの聴衆たちが、随喜し渇仰したのも無理のないことである。その騒ぎようが、ちょうど世界選手権を取った重量拳闘選手に対すると、あまり性質の違ったものでないにしろ、とにもかくにも、盛大を極めたものであることは想像に難くない。
カルーソーに対する要求は、「もっと大きな声、もっと大きな声」をということであった。カルーソーは精根の限りを叫んだ。叫び疲れてとうとう咽喉を痛めたカルーソーは、故郷のナポリに還って手術を受け、一時は恢復するだろうと言われたがついに再び起たず、一九二一年八月二日、その多難にして華かなりし生涯を閉じたのである。