후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
関東では聟が始めて嫁の家を訪い、または双方の身内が親類として近づきになる酒宴だけをゲンゾまたは一ゲンというが、一ゲンはすなわち第一回の見参ということで、婚礼の日に限るべき理由はない。現に関西では盆正月の藪入がゲンゾ、古い奉公人の旧主訪問がまたゲンゾである。是に敬語を冠せてオゲンゾウというのも、目上の人への対面のことでしかない。『狂言記』の中にも、「明日はゲンゾでござらう」というのが奉公人の地位のきまることを意味している。すなわち今日の御目見え以上に、いよいよ主従の契約をする式が見参であった。こういう場合には酒が与えられる。それも主人と酌みかわすのではなくて、一方が酌をしてやってその家来だけに一杯飲ませるので、狂言では普通は扇を使い、何だか烏帽子櫃の蓋のようなものを、顔に当てるのが飲む所作となっている。すなわちあの時代にも一人で飲むのは下人で、主人との献酬はなかったのである。それが後々は飲ませるかわりに酒手の銭をやることにもなったが、やはり古風な家では出入の者などに、一杯飲んで行くがいいと謂って、台所の端に腰を掛けて、親爺がお辞儀をしいしい一人で飲んでいる光景が今でも時折は見られる。