후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
稲を穂のままで運びまた貯蔵するの不利は、夙くから認められざるを得なかった。それ故に俵というものは発明せられたのである。『延喜式』には「公私運米五斗為俵」という規定があるが、それより古い記録も探したら見つかるかも知れぬ。ちょうどその時代の名士に俵藤太秀郷がある。近江の田原に住んで住地を家の名としたので、竜宮の王から蜈蚣退治の報酬として、一つの俵を贈られたから俵藤太というと、物の本に語り伝えたのはウソであり、それが取れども尽くることなき宝の米俵であったのに、或る時底をはたいて白い小蛇が飛び出し、それ以来空俵となったというなどはなお大ウソであるが、この話よりも古くできた信貴山の縁起に、大和の或る長者の米庫の米俵が、空を飛んで信貴の山へ行く絵が出ているから、朝廷ばかりでなく各地方の百姓の間にも、俵の用いられていたことだけは明白である。何にもせよ京都人が田舎に所領を控え、その田の産米を取寄せるようになっては、稲束では到底安全に運ぶことは望めない。国司制度の下では、国々の租稲は最小限度の供御用米のほかは、なるべく各地方で使い切って、不利なる運送を避ける方法が立ててあった。