후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
是が世の中の変り目の強い刺戟であったのやら、はたまた観察者の一般的の余裕であったのやら、これを究めんとしても私にはまだその能が無いが、とにかくに或る一人の優れたる師家が指導すれば、たちまち翕然として時代の風をなすまでに、貞享・元禄の俳感覚は活き活きとしていた。それが後衰えて、中興を説き、復活を唱うる声が高く挙がるとともに、かえって擬古を助長して脚下の社会との縁を薄くしたことは、古来何度となく繰り返された国々の文学史であった。
我々がとくに蕉門の俳諧に対して抱いている愛着は、畢竟はこの新興の意気または自由の魅力であった。勿論前にも萌芽はあり、後にも遺風は伝わっておろうが、俳諧が芭蕉の世の東国を語るごとく、精彩を帯びたる生活描写はかつて無かったのである。江戸でも近代の市井学者の中には、俳諧を無意識の世相史料として、利用した人が幾人もあったが、どういうわけでかこの俳風の変化ということに、注意を払うことが疎かであったように思われる。私などの見たところでは、貞徳の門流は京都を本山とし、古式の風雅を尊重して止まなかった故に、いわゆる賤山がつの生活の風景までは映写していないが、それでもまだ事物の名目形態、少なくともその古い存在だけは立証せしめる。