후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
上代のワザヲギすなわち俳優というものの役がそれであったことは、海幸彦・山幸彦の物語にもすでに見えている。昔話すなわち民間説話においては、我々の名づけて隣の爺型というものが、古くからこれを代表していた。善い爺さんが測らず大福運を得たすぐ後に、きっともう一度悪い爺さんが羨んで真似そこなって、ひどい失敗をする段が伴なっている。だから人は正直にしなければならぬとか、やたらに真似をするものでないというような教訓が、丁寧に附けてあるのも稀ではない。これを悦び笑う人の心持もすでに変り、今ではそんな笑話だけしか残っておらぬ土地も多くなったが、子どもの聴く昔話だけは、なおこの二つで一組になっているのである。神楽の獅子舞などにも、東北ではヲカシといい、関西では狂言太夫というものが附いていて、あの怖しい面を被ったものに向かって茶かそうとする。最近流行の何とか漫才というものにすら、きっと頓珍漢な受返事をする相手の役があって、形だけは古いものを保存しているのである。是が文学の上に伝わった誹諧と、成立ちが一つであったように私たちは考えているので、かの『古今集』の勅撰に入った有名なる数十章の誹諧歌のごときも、やはりまた和歌に随伴した一種の才蔵にほかならずと見てよいようである。