후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
前年相州の或る山村の過去帳を調べた時に心づいたことだが、同じ一家の死亡者は三年五年と中を置いてよく続いている。多分は栄養力が単原だったために、それが働き手の減少とともに、次第に乏しくなって行くらしいのである。明治二十九年の東北海岸の海嘯の跡などもよい例であった。鰥寡孤独は常の年には仲間によって支持せられるが、何か異常の大事変があると、まず是らの抵抗力の弱い者から掃蕩せられるのである。貧しい家には配偶を得がたい者が、平和の時にもなかなか多かった。一生出て行かぬ独身の労働者、タネヲヂなどと謂った者がそれである。子孫は現実にはあるかも知れぬが、死んでも祭ってくれずまた記憶してもくれぬ。すなわち家としては是で絶えるのである。この職蜂制の如き生産組織に対立して、新たに起こったのが、分家制であった。古くからの小前分家に対して、是だけを特に新宅という処もある。すなわち本家とほぼ同格の家を、新たにもう一つ作ることで、この村内新宅の風は近世になって始めて起こった。つまり是だけが村繁栄の余力なのであった。それ以外には入聟および入夫の制、是は女しかおらぬ家を見つけて、そこへ余ったヲンヂたちを配るのである。