일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면

아오조라 문고

それからまた加賀の白山の菊酒の由来として、昔或る美女が路傍の家で酒を売っていたので、男たちがみな迷い、村の女が怒って火を掛けたという伝説もある。上代の例としては『日本霊異記』に、紀州に酒を造る女のあった話が出ている。独りそれのみならず、『延喜式』に見えている宮中の造酒司でも、その酒造り役は女だったようである。

酒殿はけさはな掃きそ舎人女が裳ひき裾ひき今朝は掃きてき

という催馬楽の酒ほがいの歌なども伝わっている。トネリメはすなわち刀自であったろうと思う。刀自という名前はその造酒司にあった三つの大酒甕の名として残っていたのが、後三条院の御時とかの火災に割れてしまったことは、たしか『古事談』に出ている。現在でも酒屋の酒造り、灘で蔵人とも百日男ともいう者を、トウジと呼ぶのは普通で、「杜氏」の字を宛てた理由というのが出たら目である。疑もなくもとは独立した女性の職務であったのが、刀自という名の意味が不明になった結果、男子にもこれを謂うようになったのである。すなわち本来は酒はこの刀自の力になるものであり、家々ではまた家刀自の手を煩わすにあらざれば、酒の分配にはあずかり得なかったのである。