후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
独り金持が勝手に奢るのみならず、同じ一軒の家でも亭主が多く食いまた酒に使い、外の食物に使う生計費が権衡を失している。消費の方法も当を得ていない。家は平均二十年に一度ずつ、焼けて新しいものを要することは、まるで御遷宮の通りである。腐敗して不用となる養分、無価値にしてから使用するというようなものが幾らあるか知れぬ。
これらの弊害はいずれも国民経済学の問題であるが、男子は多くこれを考究しようとしない。日本の男子には妙な習癖があって、不景気な考え方だ引込思案だと言われると、随分尤もな意見を持っていてもすぐへこたれ、明らかに無謀な積極政策を提案しても、大抵は威勢がいいの進取的だのと言って誉められる。全体に日本は消費機関ばかり無暗に発達した国である。昔から由良千軒とか福良千軒とか謂って、千軒の人家があれば友食いで立って行けると言っていたが、そんな道理のあるべきものでない。故に千軒あったという昔の湊などは、今は多くは荒浜の砂の中である。つまり小商人の利害から割出される繁栄である故に、正しかろうが誤っておろうが、消費さえ盛んなら好景気と言われたのである。しかし実際は不必要の消費、少なくて済めば済ませたい消費は、独り酒煙草ばかりではないのである。