일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まつのやろはち

松のや露八

吉川 英治

吉川 英治의 松のや露八(まつのやろはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,597자 · 253화면

아오조라 문고

行き詰まった文化が火葬されるのだ。煙のなかに去りゆくものは、祖先のまぼろしと豪奢な一時代の夢だった。戦は、文化の野火である。焼地から萌えだす草は、やがてすべて若々しくて生命が新しい。

「なるほどなあ」

これだけの事実に直面してから、彼は、これだけの呻きをもらした。

縁の下に、腕拱みをしたまま夜が明ける。それから、悄然と、どこへか落ちて行った。

だが、その姿には悔いの影はなかった。洗い張りをした袷のようにさばさばとした顔つきだった。

品川湾から幕府の軍艦に便乗して、江戸を離れた。艦に集まった幕軍の残兵は、

「函館へ、函館へ」

と口々に云って、なお、再び江戸の旗本生活や伝統の再建を夢みていたが、露八は、その朝の太陽を仰いで、

「あなたまかせだ」

と、つぶやいた。

あなたまかせの幕艦は、北をさして函館へ行くつもりだったが、風波に遭って、駿河湾に漂着してしまった。露八は、清水港から静岡へ行った。

静岡へは、やがて徳川亀之助以下、譜代の旗本や御家人たちが、続々、家財妻子とともにながれこんできた。武家階級に附随していた商人や、俳優や、職人や、芸妓や落語家にいたるまでも、水の低きに落ちるように流れて来て、二、三年もそこに居着くと、またしても江戸人種は、性懲りもなく、江戸前の飲食店だの、団十郎芝居だの、千種の腿引だの、緋羅紗