후리가나로 읽는 일본 고전
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まつのやろはち
松のや露八
吉川 英治
吉川 英治의 松のや露八(まつのやろはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,597자 · 253화면
の煙草入れだの、鮨はこう食うのがオツだのと、通や粋に、別れきれないで、古い文化をたちまちに復興させている。
ただ、例外なのは彰義隊くずれの一群で、これは、正真正銘の江戸族のうちの江戸族であるにかかわらず、
(錦旗に弓をひいた逆臣)
というかどで、徳川家の新領地である静岡にも、入市を許されないし、附近へ居住することすら、
(朝廷へ対して畏れ多い)
とあって、禁じられた。
行き所のない彰義隊の人々は、山野に入って、鍬を把ったり、肥桶を担って、妻子を養った。それでも、半農半武士の、馴れない連中であるから、冬になると芋すら食えずに、死を待っている状態であった。
「べら棒な世の中になったもんだ。いってえ、彰義隊は、誰のために戦をやったんだい」
露八は、人の顔を見ると訊いた。誰にも、返辞はできなかった。
「人のこころのたよりなさ。……こいつあ歌の文句ばかりじゃない」
江戸の人間には愛想がつきたが、そうかといって、官軍出の成り上がりには、なおさら性も合わないし、屈伏もできなかった。その旧勤王派の同僚の中でも、肥後の河上彦斎とか、土佐の岡崎剛介とか、薩摩の横山正太郎などの正直者は、新政府を、第二の幕府の出現と見て、徴士の餌にも応じないので、太政官は、大掃除の後の芥を焼くように、内乱者の汚名をもって、どしどし死罪を与えて行った。