轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
「大阪毎日新聞」1900(明治33)年8月9日~9月27日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,572 字 · 124 页
十八
弟子にお客を煽がした位、手近な物を取ってくれも同然さ。癪に障ったの、口惜いのと、怪しからん心得違いだと、かえってお前さん達の方を言い落さなけりゃならない訳だよ。」
「へい、大きにさようでございます。」と愛吉の神妙さ。
十八
「はははは、真面目になるな、真面目になるな、ぐッとまた一杯景気をつけて、さあ、此方方楽屋内となって考えると面白い、馬鹿に気に入った、痛快ということだ。」
金之助は色気のないをし、垢抜けのした目のふちに色を染め、呼吸をフッと向うへ吹いて、両手で額を支えたが、
「可い、可い、ああ溜飲の下る話だ、五千疋の顔を見りゃ、知事公の令嬢で歌所の奥方が、床屋の役介者――まあそうしておけよ――役介者を煽ごうという当世に、お世辞をいって紅白の縮緬でも拝領しようという気はなしに、師匠が華族様を煽がせたといって、やけに腹を立てた柳屋のも難有い。人事とは思わないで、それをまた親の敵ほどに癪に障らしたお前も私あ嬉しい。理窟はなしにとぼけていて飛んだ可いが、いや、大人気もなくその尻馬に乗って、利のつく金を若干と痛んだ、この遠山先生も悪くはあるまい、」と金之助は独りで莞爾々々。