轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
08 一九四一年(昭和十六年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页
今日、あのときのままの感情でいるのではないのですけれど、それでも、どんなにそれは索然たる情けなさだったかやっぱり表現したいと思います。そして、面白い思いも経験しました。そのつまらないという感じを通してでは、良習慣とか何とかいうものへの魅力も、心を輝やかすものとしてはちっとも作用して来ないというのも、あなたにとっては意外に思えるでしょうか? 私は自分の心持を辿りながら、ははアこういうものか、と大いに学びました。
自分の感情に甘えるつもりはないから、勿論私は出来るだけキチンと事務は片づけるようにいたします。
ざっとまあ、そういうわけよ。
書かないだってすむようなものかもしれないけれど、書かずにいられなくて。だからこれだけでは出さないで、次のを拝見してから出しましょうね。
今夜は本降りね。こんなに永雨式にふり出すと麦が又腐りはしないかと思います、島田で、ずっとむこうの線路の方に水があふれて麦の頭だけそこから出ていた眺めは侘しかったから。ジャガイモはこの間の(十七・八日ごろの)晩霜で大した被害をうけたそうです。
明日は、実業之日本へ行って、つい先日の千部の印税をとって来ようという予定ですが、きっと降りそうね。