轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちからもち

力餅

島崎 藤村

「力餅」研究社、1940(昭和15)年11月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 65,974 字 · 130 页

青空文庫

その子供らがもうみんなおとうさんになったり、おかあさんになったりしています。

ほんとに、月日のたつのは早いものですね。今に孫たちがわたしの童話を読んでみるような時もやって来ましょう。子に話しかけ、また孫に話しかけるということも、楽しいではありませんか。

それは、さておき、今お話ししたように、そもそもわたしが童話を書こうと思い立ったのは遠く国から離れ、自分の子供からも離れている時でありましたが、それから少年のために物書くことの楽しみを知り、書いてみれば自分にも書けてうれしく思いました。そんなわけで、ひとり自分の子供らに話しかけるばかりでなく、広く世の幼い人たちにも、またその親たちにも読んでみてもらおうという心を持つようになったのです。

わたしはまだ皆さんに聞かせるようなお話をいくらも書いていません。長いこの世の旅の間には、皆さんにお話ししたいと思うかずかずの思い出があります。わたしはそういうお話を皆さんにするつもりで、今度あらたに一冊の小さな本を作ろうと思い立ちました。それがこの『力餅』です。

力餅とはなんでしょう。

わたしがこんなことを言い出さなくても、皆さんは学校の先生に連れられながら修学旅行に行って、どこかで力餅を食べたことがありましょう。