轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

きいてごらんなさい。これには指金がありますよ。計画があってのことだ。その指金が何人であるか、それは言うまでもなく、皆さん、お分りのことでさアね。そして、かねての計画通り、オレの茶碗に青酸加里を入れやがったのでさア。すると、あいにく、加代子さんの茶碗もかけていた。オレの茶碗以上のカケがあるから、それじゃア代えてあげましょうと取りかえたのが、悲劇のもとさ。オレだったら、青酸加里のコーヒーなんか、アタピンじゃないが、ピンときて、すぐ吐きだすね。不死身でさアね。刑事さん、食事の終りごろ、食堂を出入した連中を調べてみりゃ、犯人はでてきまさアね」

「あなたは、なぜ、コーヒー茶碗をとりかえたのですか」

カングリ警部が珍らしそうに訊く。

「あたりまえさ。オレは御婦人のために犬馬の労をつくすことを人生の目的としているのだからさ」

「嘘おっしゃい。あなたが御自分のお茶碗に青酸加里を入れて加代子さんに差上げたのです」

あやかさんは怒りにふるえてピカ一を睨んだが、ピカ一はフンという顔をして、とりあわない。あやかさんは怒り心頭に発して、

「この人は手品の名人なんです。コーヒー茶碗へ毒薬を入れるぐらい、子供だましにやれるんですのよ。