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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

そして、兇悪なピカ一ながら、それは人の心にしみいる悲しさを伝える姿でもあった。

ピカ一はあやか夫人の手をはなし、よろめいて前へ倒れた。それがピカ一の最後であった。

「犯人さがし懸賞」正解者発表

一等 完全正解(九十五点)賞金一万円

東京都目黒区上目黒五ノ二五五九片岡輝夫氏

二等 正解(九十点)賞金各五千円

長野県上水内郡若槻村東条秋元収作氏

高知県幡田郡中村町庄司公彦氏

大阪市東区瓦町一丁目一番地酒井淳氏

三等 正解に近し(七十点)賞金二千円

東京都中野区野方町一ノ七九五田中碩氏

四等 部分的正解(五〇点)賞金一千円

東京都新宿区下落合一ノ三六九村田モト子氏

東京都新宿区戸塚町四ノ七五八新井完氏

東京都目黒区洗足一四六三大井広介氏

選後感想

ピカ一あやか共犯を推定された答案は全部で八通。そのうち、片岡、秋元、庄司、酒井四氏は巨勢博士の推定と完全に同じく、なぜ千草、内海が殺されねばならなかったか、各殺人の手口、すべて一分の狂いもない。内海殺しに先立って、なぜ格闘しなければならなかったか、それも完全に推理しておられる。不足のところといえば、靴の鈴が一馬殺しの準備であったこと、あやかが戸外の暗闇へ逃げ去ることが不自然なる事、を見逃しておられることだけである。