轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
誰が殺したって、こんな奴。私はまったく、小気味がいいと思う心が強いだけで、あんまり何でもなく死んでいるので、かえって生きてるんじゃないか、何か、騙されてるように不安であった。
海老塚医師は脈をとり、目蓋をひっくりかえしたりして、
「とっくに死んでます」
「自業自得さ」そういう言葉が自然に私の口をついて、出てきた。
一馬は黙って凝視していたが、ようやく我に返った様子で、
「じゃ、ともかく、この部屋を出よう。このままに、しておこう。仕方がない。警察へ内密に、ごまかすことも、できないのか」
我々が廊下へでる。そのとき、気がついて、腕時計を見ると、八時二十二分であった。村の駐在へ電話をかける。それから食堂へ戻って、沈黙の一座が言葉をうながしているのに一馬も海老塚も喋らないから、私が、
「王仁は死んでます。殺されています」
「ハッキリ他殺か。分るのか」と、ピカ一。
「ハッキリ他殺。王仁は君と同じぐらいの怪物かも知れないが、自分の心臓へ短刀をぶちこむ芸当は、たぶん、できないだろうな」
私はそのとき、秋子さんの表情が大きく動いたのを見逃さなかった。ビックリしたのだろうか? 何を? 私の視線がそそがれているのを見て、急にきびしく私を見つめたが、然しそれを私以外に観察していたもう一人の人物があった。