轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
「ええ、肉パイをこしらえて。私のただ一つの御自慢だから」
「次はウナギの蒲焼ね」
「いや、どうも、我々シモジモには、お話を承っているだけで、ヨダレの始末に苦しみます」
と、カングリ警部は柄にもなくわざと下品な笑い方をしてみせた。
「お嬢様方お二人、奥様、ツボ平さん御夫婦、五人の外に薬を煎じているあいだに、調理場へどなたか見えた方がありましたか」
「もう一々記憶していないわ。だって調理場は、あれで殿方がとても往復なさるのよ。内海さんは、雪くれないか。毎日ね。雪で足をひやすのよ。変な人。冷めたい水は丹後さん、調理場は冷めたい清水が流れているから。人見さんと王仁さんはビールをとりにいらっしゃるし、一馬兄さままで何かかにかで時々いらっしゃるわね。あの日は宇津木さんもいらしたわ」
「ええ、ズッといたのよ。あの日はオソバを打ったでしょう。それを見学して、それから何やかやお手伝いして。私は珠緒さんがゲンノショウコをコンロから下しにいらした時も、居合せましたわ」
「で、ゲンノショウコはズッと調理場にあったのですね」
「珠緒さんが清水の落ち口で冷して、フラスコへうつして王仁さんのお部屋へ持ってらしたのよ。