轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

私たちは蛇なんか見るのもイヤよ。ねえ、あやか様。私たち二人はピカ一さんなんか振向きもしなかったわ。スサノオのミコトみたいな、そんなの、イヤらしい」

「スサノオのミコトか。なるほどね。奥さんはアマテラス大御神かも知れないけど、千草さんは何だろう」

「オカメのヒョットコよ」

千草さんは真剣に怒ってしまったから、シラノ二世も降参して、

「ピカ一さん、あんたはやたらに出シャバッて喋りたがるくせに、こんな時には喋ってくれないのかな。スサノオのミコトとなると下界の奴らと話がしたくなくなるわけかな」

「オレは美人以外に話しかけないという戒律をまもる行い正しい紳士だからさ」

そのとき誰かが扉をあけた。

扉の開くにつれて一人の若い女がひょろひょろと現れた。八重という女中である。扉につかまって人々の方を見たと思うと、ヘタヘタと坐ってしまった。なんのために坐ったのかと思ったが、実は腰がぬけたのだということが、後になって分ったのである。

「お嬢さまが」声がつづかなかった。

「え、なに?」

「……殺されて……」

カングリ警部は私達に向って、

「皆さん、しばらくここからお動きのないように」