輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《平の将門(たいらのまさかど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 頁
まして味方はこの小勢、しかも都へ向って、常陸からそっと落ちのびて来た旅装のままだ。何しろ逃げられるだけ逃げるに如くはないと思う。
貞盛にも、万夫不当の勇があるわけではない。真樹、忠太の考え方は、そのまま貞盛の分別でもあった。
「さらば、善光寺平へさして、ひた走りに、急ごう。あとは、夜の匿れ家でも見つけた上の思案として」
騎馬、徒士、あわせて四十人ほどの主従は、この日、小諸附近から小県の国府(上田近傍)あたりまで、道を急いでいた。
そして、千曲の河畔へ出たと思うと、何ぞ計らん、渡船小屋らしい物を中心に、一かたまりの人馬が、こっちを見て、俄に、弓に矢をつがえたり、矛、長柄の刀などを構えて、何か、喊声をあげ始めた。
「や。将門の豊田兵らしいぞ」
「それにしては、小人数ですが」
「先廻りして待伏せていた一小隊にちがいない。後の人数が来ぬうちに」
「そうだ。将門さえいなければ、あのくらいな小人数の敵は……」
急に、貞盛たちも、戦備をととのえた。
まったく何の陣形の用意も偵察もなしに、突然、双方の間に、猛烈な矢戦が始まった。――十五、六人の豊田兵の中にいて、指揮している若い騎馬武者は、たしかに、将門の弟の将頼か将平にちがいない。