輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《平の将門(たいらのまさかど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 頁
森の巫女
つねに、将門の気色や、また満座の雰囲気に、ひそかな注意を怠らずにいる藤原不死人だった。
「おい、おい、玄明。こら、玄明。おぬし、きょうの大役をひとつ、忘れておりはしないか」
「なんだ、不死人。いきなり、おれの腕くびなどをとらえて。これ、離せ」
「おれは、酔うた。……だが、おぬしはまだ、酩酊してはおるまいが」
「呂律を、はっきり申せ。何が、何だと」
「わからぬか。いや、忘れ惚けたのか、この、老いぼれは」
「老いぼれとは」
「まあ、怒り給うな。おんめでたき吉日ではないか。――なあ、興世王どの」と、不死人は、両手で両方の者に、絡みついた。
「これは、いかん」興世王は、酒豪である。性根は、たしかだ。「――玄明どの。不死人が、くだくだ申しておるのは、それ、三名して、昨夜ひそかに仕組んでおいたあの神降りの宴遊戯を、なぜ早く演らぬかと、催促しているのではないか。のう、そうだろう、不死人」
「そうだ、その事よ。何たるうつけ者ぞや、玄明は」
「や。なるほど」玄明も、そういわれて、急に、思い出した顔つきである。大仰に、頭を掻いた。
「まこと、酔いにまぎれて、うっかりしておったよ。……だが、せっかく、仕組んだ宴遊戯の筋書ではあるが、こう満座が酔いみだれてしもうては、ちと遅いな。