輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《平の将門(たいらのまさかど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 頁
蝦夷萩と呼べば
――今さら、御教書などを下して、調査をお命じになるなどの事は、かえって、将門をして、増長させるだけのものでしょう」
と、反対した。
けれど、忠平の心の奥には、まだ小次郎時代の将門が残っていた。――あの小次郎がと疑われるのである。
「いや、念のためよ。何事にも、念を入れ過ぎて悪いということはない」
忠平は顔を振って、初めの考えを変えようとはしなかった。彼も今では、小次郎が仕えていた頃の色好みな風流大臣ではない。年も七十に近く、氏の長者として、また朝廷の元老として、何事にまれ、この危うい世を、どうしたら穏やかに治め得るだろうかと、さすがは、憂慮にたえない立場にあった。
蝦夷萩と呼べば
糺問使の多治真人は、約二ヵ月ほどに亘って、武蔵、下総、その他の地方を視察し、そして将門にたいしては、直接、面談して、その釈明を、求めた。
将門にとっては、すべてが歪曲された無実である。
貞盛の讒訴であり、経基の虚構にすぎない。
彼は、それをさらに確証づけるために、武蔵、上野、下野、常陸、下総など、五ヵ国の国衙から、解文(官庁の証明)を取り寄せて、
「かくのごとく、中央は知らず、坂東地方では、自分を非なりと認めている者はありません。