輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《平の将門(たいらのまさかど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 頁
天子節刀を賜う
武蔵の百済貞連を始め、諸国の介や掾も、前後して、太政官へ駈けこみ、
「いまさら、将門謀叛などと、上訴に及ぶも、事古しです。事態は、そんなどころか、もう天下の大乱で、駿河以東には、朝廷も中央の命もあったものではありません」
と、極力、言を大にした。そして吏事根性の常でもあるが、自己の無能を、天災時のような不可抗力のものに、見せようとした。
それだけでも、洛中は、不安に明け、不安に暮れた。上下、恟々と暮も正月もない有様だった。すると時も時、こんどは、南海の剽賊藤原純友を討伐に向っていた官軍が、大敗戦をまねき、備後介藤原子高が、海賊軍の捕虜になった――という不吉な報がはいって、堂上輩を、仰天させた。
「南海の賊と、坂東の大乱とは、別なものではない」
「純友と将門とは、かねてから気脈を通じ、軍を同時に挙げたものだ」
公卿百官の驚きようと、そして恐怖の声は、もう頂点という有様だった。
勅使は、奈良へゆき、叡山にむかい、また洛中洛外の山々寺々に命じて「逆賊調伏」の祈祷を修せしめた。
祈祷。――じつに、祈祷以外の処置も政策もない政府だった。
時に、太政大臣の藤原忠平も、もう齢六十をこえ、政務は多く子息の大納言実頼と、権中納言師輔にまかせきっている。