輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《平の将門(たいらのまさかど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 頁

青空文庫

小ざッぱりと結髪して、垢のつかない布垂衣など着ていると、よく、東国のえびすの子と、からかわれていた彼も、近ごろでは、どうやら、大臣邸の小舎人として、世間なみの召使には見えるようになっていた。

邸内での、彼の役がらは、車雑色とよぶ小者のひとりだった。主人の外出にあたって、牛ぐるまを曳き出し、そのお供について歩き、また、帰ってくると、牛を放ち、車の輪を洗い、轅の金具までピカピカ磨いて、怠りなく備えておく。

きょうも彼は、参内の供について、朱雀門の輦溜りに輦を入れ、主人の忠平が退がるのを、終日、待っていた。

ほかの納言、参議など、諸大臣の輦も、轅をならべて、供待ちしている。

ここでは、他家の雑色がよりあつまるので、都のなかの出来事は、一として噂から洩れることはない。

「なにがしの大臣の後家の許へ、ゆうべ、さる朝臣がいつものように忍んで行った。すると近ごろ多い群盗の一類が見つけて、おもしろ半分に、男女が、閨むつみの頃をはかって室を襲い、家人をみな縛りあげた上、財宝はもちろん、男女の衣裳まで悉皆、車につんで持ち去ってしまった。そのため、忍び男の朝臣は、着るに着る物もなく、さりとて、裸でわが家へ帰りもならず、雑色の布ひたたれを借りうけて、しかも夜が白んでから、こそこそ帰って行ったが、館には、有名なやきもち妬きの奥方が