Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Read 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) by 長谷川 伸 (はせがわしん) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 94,753 characters · 192 screens
第二場 宿外れの喧嘩場
裏通りがいい。こっちだ。こっちだ。
時次郎 合ッ点だ。(桜の木の下を抜けて、安兵衛と共に走り出す)
第二場 宿外れの喧嘩場
苫屋の半、大野木の百、その他聖権方の博徒数人が武装して休息している。
博徒一 一体全体、勝負はどうついたのだろうな。
博徒二 そりゃ俺達の方が勝ったのよ。
博徒三 はっきり左様わかったのか。
博徒二 わかりゃしねえが、そうきめとくのよ。
博徒一 だが、妙な野郎が出てきたんで、勝負のつく処を二度まであいつ等の方が盛返しやがった。八丁徳の方も飛んだきつい奴がいるなあ。
博徒三 あんな畜生にあっちゃあ敵わねえ。俺は危ぶなく首がふッ飛ぶ処だった。
博徒二 一体あいつは何処の奴だろう。
大野木 みんなが目をつけてるあの野郎はね、信州沓掛の時次郎ッて奴さ。
苫屋 あの野郎に出合いていものだ。下総で一度。――ここで一度。――今度こそは奴が斬られるか俺が斬られるかだ。
大野木 磯目の鎌吉はあの野郎のために命を落したんだからなあ。今度こそやっちまおうぜ。
苫屋 皆さん見ていておくんなさい。運があって野郎にあえば必死の勝負をして見せまさあ。
博徒一 (竹槍をつきつけ)だれだ? 名をいえ。