Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
ある犬通の話に、野犬の牙は飼犬のそれより長くて鋭く、且外方へ向くものだそうだ。生物には飢程恐ろしいものは無い。食にはなれた野犬が猛犬になり狂犬になるのは唯一歩である。野武士のポチは郎等のデカとなって、犬相が大に良くなった。其かわり以前の強味はなくなった。富国強兵兎角両立し難いものとあって、デカが柔和に即ち弱くなったのもれぬ処であろう。以上二頭の犬の外、トラと云う雄猫が居る。犬好きの家は、猫まで犬化して、トラは畳の上より土に寝るが好きで、儂等が出あるくと兎の如くピョン/\はねて跟いて来る。米の飯より麦の飯、魚よりも揚豆腐が好きで、主人を見真似たか梨や甜瓜の喰い残りをがり/\噛ったり、焼いた玉蜀黍を片手で押えてわんぐり噛みつきあの鋭い牙で粒を食いかいてはぼり/\噛ったり、まさに田園の猫である。来客があって、珍らしく東京から魚を買ったら、トラ先生早速口中に骨を立て、両眼に涙、口もとからは涎をたらし、人騒がせをしてよう/\命だけは取りとめた。犬猫の外に鶏が十羽。蜜蜂は二度飼って二度逃げられ、今は空箱だけ残って居る。天井の鼠、物置の青大将、其他無断同居のものも多いが、此等は眷族の外である。