Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
小鳥
幸福な彼等を眺めて楽む主人も、不幸な者とは云われない。
勝手の方で、飯をやる合図の口笛が鳴ったので、犬の家族は刎ね起きて先を争うて走って往った。主人はやおら下駄をぬいで、芝生の真中に大の字に仰臥した。而して一鳥過ぎらず片雲駐まらぬ浅碧の空を、何時までも何時までも眺めた。
(明治四十五年 一月十日)
小鳥
芝生を焼く。
水島生が来た。社会主義神髄を返えし、大英遊記を借りて往った。林の中で拾ったと云って、弾痕ある鶇を一羽持て来た。食う気になれぬので、楓の下に埋葬。
銃猟は面白いものであろう。小鳥はうまいものである。此村にはあまり銃猟に来る都人士もないので、小鳥は可なり多い。ある日庭を歩いて居ると、突然東の方から嵐の様な羽音を立てゝ、夥しい小鳥の群が悲鳴をあげつゝ裏の雑木林に飛んで来た。と思うと、やがて銃声がした。小鳥はうまいものである。銃猟は面白いものであろう。然しあの遽しい羽音と、小さな心臓も破裂せんばかり驚きおびえた悲鳴を聞いては……
午後鳥打帽子をかぶった丁稚風の少年が、やゝ久しく門口に立って居たが、思切ったと云う風で土間に入って来た。年は十六、弟子にして呉れと云う。