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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

草とり

一

近寄って一の枝に触ると、ほろりと消えた。何だ、露か。そうだ、やはりいつもの露であった。露、露、いつもの露を玉にした魔術師は何処に居る? 彼はふりかえって、東の空に杲々と輝く朝日を見た。

あゝ朝日!

爾の無限大を以てして一滴の露に宿るを厭わぬ爾朝日!

須臾の命を小枝に托するはかない水の一雫、其露を玉と光らす爾大日輪!

「爾の子、爾の栄を現わさん為に、爾の子の栄を顕わし玉え」

の祈は彼の口を衝いて出た。

天つ日の光に玉とかがやかば

などか惜まん露の此の身を

草とり

一

六、七、八、九の月は、農家は草と合戦である。自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。うっちゃって置けば、比較的脆弱な五穀蔬菜は、野草に杜がれてしまう。二宮尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導は人間の道」で、こゝに人間と草の戦闘が開かるゝのである。

老人、子供、大抵の病人はもとより、手のあるものは火斗でも使いたい程、畑の草田の草は猛烈に攻め寄する。飯焚く時間を惜んで餅を食い、茶もおち/\は飲んで居られぬ程、自然は休戦の息つく間も与えて呉れぬ。

「草に攻められます」とよく農家の人達は云う。