Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
四
「行水の捨て処なし虫の声」虫の音に囲まれて、月を見ながら悠々と風呂に浸る時、彼等は田園生活を祝した。時々雨が降り出すと、傘をさして入ったり、海水帽をかぶって入ったりした。夏休に逗留に来て居る娘なども、キャッ/\笑い興じて傘風呂に入った。
四
彼等が東京から越して来た時、麦はまだ六七寸、雲雀の歌も渋りがちで、赤裸な雑木林の梢から真白な富士を見て居た武蔵野は、裸から若葉、若葉から青葉、青葉から五彩美しい秋の錦となり、移り変る自然の面影は、其日※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)其月※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)の趣を、初めて落着いて田舎に住む彼等の眼の前に巻物の如くのべて見せた。彼等は周囲の自然と人とに次第に親しみつゝ、一方には近づく冬を気構えて、取りあえず能うだけの防寒設備をはじめた。東と北に一間の下屋をかけて、物置、女中部屋、薪小屋、食堂用の板敷とし、外に小さな浴室を建て、井筒も栗の木の四角な井桁に更えることにした。畑も一反四畝程買いたした。観賞樹木も家不相応に植え込んだ。夏から秋の暮にかけて、間歇的だが、小婢も来た。