Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
水車問答
鬼に窘められて鬼になり、他の小児の積む石を崩してあるくも少くない。賽の河原は乱脈である。慈悲柔和にこ/\した地蔵様が出て来て慰めて下さらずば、賽の河原は、実に情無い住み憂い場所ではあるまいか。旅は道づれ世は情、我儕は情によって生きることが出来る。地蔵様があって、賽の河原は堪えられる。
庭に地蔵様を立たせて、おのれは日々鬼の生活をして居るでは、全く恥かしい事である。
水車問答
田川の流れをひいて、小さな水車が廻って居る。水車のほとりに、樫の木が一本立って居る。
白日も夢見る村の一人の遊び人が、ある日樫の木の下の草地に腰を下して、水車の軋々と廻るを見つゝ聞きつゝ、例の睡るともなく寤むるともなく、此様な問答を聞いた。
軋と一声長く曳張るかと思えば、水車が樫の木を呼びかけたのであった。
「おい樫君、樫君。君は年が年中其処につくねんと立って居るが、全体何をするのだい? 斯忙しい世の中にさ、本当に気が知れないぜ。吾輩を見玉え。吾輩は君、君も見て居ようが、そりゃァ忙しいんだぜ。吾輩は君、地球と同じに日夜動いて居るんだぜ。よしかね。吾輩は十五秒で一回転する。ソレ一時間に二百四十回転。