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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

今年は豆類其他で千円も収入があろうと云うことであった。細君の阿爺が遙々讃岐から遊びに来て居る。宮崎君の案内で畑を見る。裏には真桑瓜が蔓の上に沢山ころがり、段落ちの畑には土が見えぬ程玉蜀黍が茂り、大豆は畝から畝に莢をつらねて、試に其一個を剖いて見ると、豆粒の肥大実に眼を驚かすものがある。他の一二の小屋は訪わず、玉蜀黍を喰い喰い帰る。北海道の玉蜀黍は実に甘い。先年皇太子殿下(今上陛下)が釧路で玉蜀黍を召してそれから天皇陛下へおみやげに玉蜀黍を上げられたも尤である。

午後は又一君の案内で、アイヌの古城址なるチャシコツを見る。※別川に臨んだちょっとした要害の地、川の方は断崖になり、後はザッとしたものながら、塹濠をめぐらしてある。此処から見ると※別は一目だ。関翁は此坂の上に小祠を建てゝ斃死した牛馬の霊を祭るつもりで居る。

夕方三人で又一君宅の風呂をもらいに行く。実は過日来往返の毎に斗満橋の上から見て羨ましく思って居たのだ。風呂は直ぐ川端で、露天に据えてある。水に強いと云う桂の径二尺余の刳りぬき、鉄板を底に鋪き、其上に踏板を渡したもので、こんな簡易な贅沢な風呂には、北海道でなければ滅多に入られぬ。