Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
の旗持をした。月番になっては、慰兵会費を一銭ずつ集めて廻って、自身役場に持参した。村の耶蘇教会にも日曜毎に参詣して、彼が村入して程なく招かれて来た耳の遠い牧師の説教を聴いた。荷車を借りて甲州街道に竹買いに行き、椎蕈ムロを拵えると云っては屋根屋の手伝をしたりした。都の客に剣突喫わすことはある共、田舎の客に相手にならぬことはなかった。誰にでもヒョコ/\頭を下げ、いざとなれば尻軽に走り廻った。牛にひかれた妻も、外竈の前に炭俵を敷いて座りながら、かき集めた落葉で麦をたき/\読書をしたりして「大分話せる」と良人にほめられた。
玉川に遠いのが毎も繰り返えされる失望であったが、井水が清んだのでいさゝか慰めた。農家は毎夜風呂を立てる。彼等も成る可く立てた。最初寒い内は土間に立てた。水をかい込むのが面倒で、一週間も沸かしては入り沸かしては入りした。五日目位からは銭湯の仕舞湯以上に臭くなり、風呂の底がぬる/\になった。それでも入らぬよりましと笑って、我慢して入った。夏になってから外で立てた。井も近くなったので、水は日毎に新にした。青天井の下の風呂は全く爽々して好い。