Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
黯青に光る空。白く光る水。時々ポチャンと音して、魚がはねる。水際の林では、宿鳥が物に驚いてがさがさ飛び出す。ブヨだか蚊だか小さな声で唸って居る。
「到頭出来なかった」
ぱたんと画具箱の葢をして、細君は立ち上った。鶴子を負う可く、蹲んで後にまわす手先に、ものが冷やりとする。最早露が下りて居るのだ。
札幌へ
九月十六日。大沼を立つ。駒が岳を半周して、森に下って、噴火湾の晴潮を飽かず汽車の窓から眺める。室蘭通いの小さな汽船が波にゆられて居る。汽車は駒が岳を背にして、ずうと噴火湾に沿うて走る。長万部近くなると、湾を隔てゝ白銅色の雲の様なものをむら/\と立てゝ居る山がある。有珠山です、と同室の紳士は教えた。
湾をはなれて山路にかゝり、黒松内で停車蕎麦を食う。蕎麦の風味が好い。蝦夷富士※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)と心がけた蝦夷富士を、蘭越駅で仰ぐを得た。形容端正、絶頂まで樹木を纏うて、秀潤の黛色滴るばかり。頻に登って見たくなった。車中知人O君の札幌農科大学に帰るに会った。夏期休暇に朝鮮漫遊して、今其帰途である。