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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

久さんの家には、久さんの老母があった。然し婆さんは※(「女+息」、第4水準2-5-70)の乱行家の乱脈に対して手も口も出すことが出来なかった。若い時大勢の奉公人を使っておかみさんと立てられた彼女は、八十近くなって眼液たらして竈の下を焚いたり、海老の様な腰をしてホウ/\云いながら庭を掃いたり、杖にすがっての命のまに/\使いあるきをしたり、其れでも其無能の子を見すてゝ本家に帰ることを得為なかった。それに婆さんは亡くなった爺さん同様酒を好んだ。本家の婿は耶蘇教信者で、一切酒を入れなかった。久さんのおかみは時々姑に酒を飲ました。白髪頭の婆さんは、顔を真赤にして居ることがあった。彼女は時々吾儘を云う四十男の久さんを、七つ八つの坊ちゃんかなんどの様に叱った。尻切草履突かけて竹杖にすがって行く婆さんの背から、鍬をかついだ四十男の久さんが、婆さんの白髪を引張ったりイタズラをして甘えた。酒でも飲んだ時は、※(「女+息」、第4水準2-5-70)に負け通しの婆さんも昔の権式を出して、人が久さんを雇いに往ったりするのが気にくわぬとなると、「お広、断わるがいゝ」と啖呵を切った。