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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

三

と婦人が云って、夫婦一緒にさっさと入って了った。寝ると云っても六畳二室の家、唐紙一重に主人組は此方、客は彼方と頭突き合わせである。無い蒲団を都合して二つ敷いてやったら、御免を蒙ってお先に寝る時、二人は床を一つにして寝てしまった。

三

明くる日、男は、「私共は二食で、朝飯を十時にやります。あなた方はお構いなく」と何方が主やら客やら分からぬ事を云う。其れでは十時に朝飯として、其れ迄ちと散歩でもして来ようと云って、主人は男を連れて出た。

畠仕事をして居る百姓の働き振を見ては、まるで遊んでる様ですな、と云う。彼は生活の闘烈しい雪の山国に生れ、彼自身も烈しい戦の人であった。彼は小学教員であった。耶蘇を信ずる為に、父から勘当同様の身となった。学校でも迫害を受けた。ある時、高等小学の修身科で彼は熱心に忍耐を説いて居たら、生徒の一人がつか/\立って来て、教師用の指杖を取ると、突然劇しく先生たる彼の背を殴った。彼は徐に顧みて何を為ると問うた。其生徒は杖を捨てゝ涙を流し、御免下さい、先生があまり熱心に忍耐を御説きなさるから、先生は実際どれ程忍耐が御出来になるか試したのです、と跪いて詫びた。