Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
それが済むと、たまらない思いで、お雪ちゃんは枕に就いてしまいましたが、その夢いっぱいに蟠ったイヤなおばさんの面影。
白骨の湯で、小紋縮緬を着た、あのイヤなおばさんが、だらしのない恰好をして寝そべって、股もあらわにして、その投げ出した足を浅吉さんに揉ませている、浅公は泣きながらそれを揉んでいる、イヤなおばさんは、ニヤニヤと笑いながら、何とも言えない色眼をつかいながら、誰やらの膝にしなだれかかっているところを、お雪ちゃんが夢に見ました。
まあ、おばさん、なんとだらしのない恰好! と見ていると、そのおばさんのしなだれかかっている膝の主は、横向きになっているわたしの先生――じゃありませんか。
イヤな! お雪ちゃんは、名状すべからざる不愉快で、その時ばかり、遮二無二、おばさんを引っぱって、そのだらしのない恰好をやめさせようとしましたが、その途端のこと、イヤな色眼をつかって、ニヤニヤしていたおばさんの首のところから、一つの手が現われて、それがグッとおばさんの面から首を、後ろから捲いているのを見ました。
まあ、先生も先生――あんなイヤな真似を……とお雪ちゃんが、いよいよたまらない浅ましさで、見ていられない気になると、その後ろから廻った手が、じんわりとおばさんの首を締めてゆくのに気がつきました。